あきは人の悪意に気付かない
拍子抜けするほどスムーズに始まったあきの小学校生活。
同じ幼稚園の子0人、学校遠い(学区の端っこで子どもの足で25分くらい)、そして何よりASD。
心配しかなかったけれど、予想を覆す順調な滑り出しでした。
入学式翌日から「小学校で勉強するの楽しい」と言い、行き渋りは一度もありません。5月からは1人で通学できるようになり、宿題も持ち物の準備も楽しそうで積極的に取り組みます。学童も喜んで行きます。
でも、やっぱりアスペルガー。
そんな上手くいくことばかりではないよね、と現実を突きつけられます。
仲良くなれたかなと思ったお友達に、さっそく距離を置かれるという、コミュニケーション面での難しさが露呈しました。
あきは特性故か人の悪意に気付かないし、別にそれはそれでいいよ〜1人で遊ぶのも大好きだし。というスタンス。
良いのか悪いのか、気にしないんですよね。
あきから話を聞いた私だけが切なくなるという…。
あきはおとなしいタイプで、なんとなく馴染んでるようにみえて、実際には会話のキャッチボールが成り立ってなかったり、コミュニケーションが一方的だったりします。
興味の幅も狭いし、みんなでゲームするよりお絵描きのほうが好き。
だから同年代のお友達と仲良くなれないのは当然ではあります。
以前療育の先生に、「友達なんていなくて良い、本人がそれで良ければ良いんですよ」と言われたことを思い出します。
友達はいたほうが良い、できれば多い方が良いっていうのは、それは定型の私たちの考え方でしかないと。
それは確かにそうなのかなと思ったのですが
なかなか割り切れないのが親心というか。。
そしていつかは、少し人より遅いけれどあきにも気づく時が来て、傷つくことがあるんだろうと思うと。
誰しも通る道だし、通らなければいけないと分かっていても、つらいな。。
定型発達の娘にはある、普通の人が普通に持ってる逞しさ、ずる賢さ、要領の良さ、などが、自閉症のあきにはない。
だからつらい。
胸が痛いですが、あきはあきで、私とは別の人格で、私にできるのは遠くから見守ることくらい。
ぼちぼちソーシャルスキルも学ばせつつ、辛抱強く見守りをがんばろうと思います。